日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。いつどこで災害が起こるか分からないので、常に備えておくことが大切です。特に、子供は大人に比べて体力や判断力が劣るので、防災グッズの準備や使い方を教えておくことが必要です。
子供の防災グッズとは、災害時に子供が必要とするものや、子供が安心して避難生活を送るためのものです。子供の防災グッズには、大人と同じものもありますが、子供に合わせてサイズや種類を変える必要があります。また、子供の年齢や成長に応じて、防災グッズの内容も見直す必要があります。
この記事では、子供の防災グッズの必要性と選び方について解説します。子供の安全や健康を守るために、防災グッズの備えを見直してみましょう。
子供の防災グッズの必要性
子供の防災グッズは、災害時に子供の命を守るだけでなく、精神的な安定にも役立ちます。子供の防災グッズには、以下のような効果があります。
子供には常に名札や緊急連絡先を持たせることで、親子が離れ離れになっても安心できます。また、母子手帳やお薬手帳などの貴重品もすぐに持ち出せるようにしておくことで、子供の健康状態を把握できます。
子供用の防災リュックは、軽くて小さなものを選び、子供が背負えるようにすることで、子供にも自分の身は自分で守るという意識を持たせることができます。防災リュックには、水、非常食、着替え、救急用品、ヘルメット、軍手、懐中電灯、簡易トイレなどの基本的な防災グッズを入れておくことで、子供の生存に必要なものを確保できます。
子供のストレスを軽減するために、お気に入りのおやつやおもちゃ、絵本、ゲームなども防災グッズに加えておくことで、子供が食べ慣れているものや楽しめるものがあると、避難生活にも少しでも安心感が持てます。また、親子で一緒に遊んだり話したりすることで、子供の不安や恐怖を和らげることができます。
子供の防災グッズの選び方
子供の防災グッズの選び方は、子供の年齢や成長に応じて変える必要があります。一般的には、以下のようなポイントを押さえると良いでしょう。
0歳から3歳の乳幼児は、母乳やミルク、哺乳瓶、おむつ、おしりふき、おしりクリーム、赤ちゃん用の食器やスプーン、哺乳瓶消毒液、体温計、抱っこ紐などを用意しましょう。また、母乳やミルクが手に入らない場合のために、粉ミルクや水筒も持っておくと安心です。
3歳から6歳の幼児は、自分で食べられる非常食や水、着替え、救急用品、ヘルメット、軍手、懐中電灯、簡易トイレなどを用意しましょう。また、お気に入りのおやつやおもちゃ、絵本、ゲームなども持っておくと良いでしょう。幼児は自分の防災リュックを背負えるようにしましょう。
6歳以上の小学生は、大人と同じように水、非常食、着替え、救急用品、ヘルメット、軍手、懐中電灯、簡易トイレなどを用意しましょう。また、学校で配布される防災カードや防災ヘルメットも持っておくと良いでしょう。小学生は自分の防災リュックを背負えるようにしましょう。
【中学生以上（12歳頃〜）の子供用】基本の防災グッズに追加するもの
中学生以上の子供は、大人と同じように防災グッズを備えることができますが、以下の点に注意してください。
子供は大人よりも体温調節が苦手なので、暑さや寒さに対応できるように衣類や防寒具を用意しておきましょう。
子供は大人よりも水分や栄養の消費が早いので、十分な量の水や食料を備えておきましょう。特にスポーツドリンクやビタミン剤などは熱中症や栄養不足の予防に役立ちます。
子供は大人よりも感染症にかかりやすいので、マスクや除菌ジェル、絆創膏などを備えておきましょう。また、アレルギーや持病がある場合は必要な薬や医療機器も忘れずに持っていきましょう。
子供は大人よりも精神的なストレスに弱いので、お気に入りの本や音楽、ゲームなどを持っていくと気分転換になります。また、家族や友達との連絡手段として携帯電話や充電器も必要です。
子供用の防災リュックを備える
お子さんが自分で防災グッズを持ち出せるようになったら、子供用の防災リュックを備えることをおすすめします。
子供用の防災リュックには、大人用と同じく、非常食や保存水、救急用品などの基本的な防災グッズを入れますが、子供の年齢や体力に合わせて重さや量を調整しましょう。
また、子供が安心できるように、お気に入りのおやつやおもちゃ、絵本なども入れておくとよいでしょう。
子供用の防災リュックに入れる防災グッズの一例を紹介します。
- 非常食：子供が食べやすく、好きなものを選ぶ。アルファ米や保存パン、お菓子など。1日分のカロリーは1500kcal程度を目安にする。
- 保存水：500mlのペットボトルを2本程度。水筒や飲料水もあるとよい。
- 救急用品：絆創膏やガーゼ、包帯、消毒液、常備薬など。子供用のサイズや種類を選ぶ。
- ヘルメット：折りたたみ式や子供用のサイズのものを選ぶ。自宅からかぶって避難する場合は通常のヘルメットでもよい。
- 軍手：けがや火傷を防ぐために必要。子供用のサイズのものを選ぶ。
- ホイッスル：防犯や救援要請に使う。首からかけられるタイプのものを選ぶ。
- 懐中電灯やヘッドライト：暗闇での移動や探索に必要。予備の電池も入れる。
- マスク：感染症やほこりを防ぐために必要。子供用のサイズのものを選ぶ。
- ウェットティッシュや除菌ジェル：清潔や衛生を保つために必要。ノンアルコール・無香料のものを選ぶ。
- 簡易トイレやおむつ：トイレが使えない場合や避難所でのトイレが混雑する場合に必要。子供の年齢や体重に合わせてサイズを選ぶ。
- 着替えや下着：汚れや濡れに備えて必要。季節に合わせて防寒具や雨具も入れる。
- 毛布やタオル：寒さや汗を拭くために必要。軽量でコンパクトなものを選ぶ。
- ビニール袋：ゴミや汚れたものを入れたり、ものをまとめたりするのに必要。大きさや厚さの違うものをいくつか入れる。
- 情報カード：自分の名前や住所、緊急連絡先、アレルギーなどの情報を書いておく。防水のものを選ぶ。
- 家族の写真やお気に入りのおもちゃや絵本など：不安やストレスを和らげるために必要。子供の好きなものを選ぶ。
子供用の防災リュックの重さの目安
子供用の防災リュックの重さは、子供の体重の10%以下になるように調整しましょう。
例えば、体重が20kgの子供の場合は、防災リュックの重さは2kg以下にするのが目安です。
重さが多すぎると、子供の体に負担がかかり、避難時に移動が困難になったり、けがの原因になったりする可能性があります。
防災リュックの重さを減らすためには、必要最低限の防災グッズだけを入れることや、軽量でコンパクトなものを選ぶことが大切です。
まとめ
子供に防災意識を持たせるためには、家庭や学校で防災教育を行うことが重要です。
防災教育では、子供が自分の身を守る行動を意識できるように、楽しみながら防災知識を学ぶことができる内容や方法を工夫しましょう。
また、子供に防災グッズを持たせる場合は、子供の年齢や体力に合わせて重さやサイズを調整することや、子供の好きなものを入れることで、防災に対する興味や関心を高めることができます
